取引ルール
日次建て直し
日次建て直しとは、営業日終了時点の保有ポジションを強制決済し、決済レートと同値で建て直す仕組みです。
TOSSYでは、各営業日終了後、システムメンテナンス中に保有ポジションを当該終了した営業日の終値※で強制的に決済し、評価損益を実現します。
その後、決済レートと同値でポジションの建て直しを行い、当日営業日の取引開始を迎えます。スワップポイントや調整額の受け払いがある場合は、日次メンテナンス中に併せて付与を行います。(預託証拠金残高に反映)
日次建て直しで実現した損益は、預託証拠金残高に反映され、他のアセットへの資金移動が可能となります。
外貨建ての銘柄の場合は、営業日終了時点の対象通貨対円のレート(仲値)で円換算します。
例:米ドル/円を144.000円で10,000(USD)買い、そのまま営業日終了を迎えた場合の日次建て直し
営業日終了時点
| 終値 | Bid(売値) 145.000円、Ask(買値) 145.002円 | Bid(売値) 145.000円 Ask(買値) 145.002円 |
|---|---|---|
| 保有状況 | 米ドル/円買数量:10,000(USD) | |
| 当初約定レート | 144.000円 | |
| 評価損益 | 10,000円 | |
| スワップ・諸費用付与予定 | 165円 | |
| 預託証拠金残高 | 80,000円 |
日次メンテナンス中
終値で強制的に決済を行い、営業日終了時点の評価損益が実現します。そして、決済レート(精算レート)と同値でポジションの建て直しを行います。
日次メンテナンス時に実現する金額は、以下の通りです。
-
1
終値での評価損益
買ポジション保有時は、以下にもとづき終値での評価損益が実現損益となります。
実現損益 = (清算レートBid - 当初約定レートAsk※)×取引数量×清算レート円転レートMid
なお、売ポジション保有時は、以下にもとづき終値での評価損益が実現損益となります。
実現損益 = (当初約定レートBid※ - 清算レートAsk) × 取引数量 × 清算レート円転レートMid翌営業日以降も持ち越した際は、当初約定レートを直近の建て直しレート(精算レート)に置き換えてください。
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2
スワップ・諸費用
本事例の場合は、米ドル/円 の買ポジション10,000(USD)の持ち越しで165円のスワップ受け取り
証拠金自動振替設定がONの場合は、日次建て直し完了後に証拠金自動振替が稼働し、取引のあるアセット間で資金移動が行われます。
翌営業日開始時点
保有状況 米ドル/円買数量:10,000(USD) 建て直しレート(精算レートと同値) 145.000円 預託証拠金残高 元の預託証拠金残高+実現損益+スワップ・諸費用
90,165円(80,000円+10,000円+165円)
上記数値は、証拠金自動振替の適用は考慮しておりません。
注意点
- 日曜および月曜は、暗号資産以外のアセットでは、日次建て直しは実施されません
- 日次建て直し時の強制決済により確定した損益は実現損益として計上され、確定申告の対象となります。(翌営業日の損益として報告書に計上されます。)
- 追加証拠金および純資産額不足の判定を受けたアカウントでは、全てのアセットで日次メンテナンス時の強制決済および建て直しの対象外となります。(スワップポイント・諸費用(各種調整額)の付与は行われます。)ただし、追加証拠金および純資産額不足の判定から日次建て直しの処理が開始されるまでの間に入金等によって追加証拠金および純資産額不足が解消された場合は、日次メンテナンス時の強制決済と建て直しの対象とします。
- 同日に付与予定のスワップポイント・諸費用を加味した証拠金維持率が100%を下回るアセットは、当該日における日次メンテナンス時の強制決済と建て直しの対象外とします。
- マージンカットまたはロスカット執行待ちのポジションがあるアセットでは、日次メンテナンス時における強制決済と建て直しの対象外とします。(スワップポイント・諸費用の付与は行われます。)
- 証拠金自動振替設定がONの場合は、日次建て直し完了後にまとめて1度証拠金自動振替が稼働します。
