取引ルール
ロスカット
ロスカットとは、取引で一定の水準以上の損失が発生した場合に、さらなる損失の拡大を防ぐため保有ポジションを強制的に決済することをいいます。
ロスカットルール
TOSSYの取引は、元本以上の取引ができるため、相場の状況によっては大きな損失を被るばかりか、元本を超えた損失が発生することがあります。ロスカットは、システムによって強制的に取引を終了させ、無制限に損失が膨らむことを防ぐための仕組みです。
ロスカットが執行された場合においても、相場状況等によっては預託された証拠金以上の損失が発生することがあります。
TOSSYではお客様の損失の拡大を防ぐため、証拠金維持率が50%以下になるとロスカットルールが発動し、50%以下となったアセットで保有しているすべての未決済ポジションを決済(ロスカット)します。なお、ロスカットは事前の通知なく執行されますが、証拠金維持率が70%を下回った際にアラートメールが送信されます。
アラートメールは各アセットごとに1営業日につき1度送信されます。例外として、ロスカットが執行された後に同じアセットで取引を行い、同一営業日中に証拠金維持率が70%を下回った場合は、再度アラートメールが送信されます。
上記の図は一例です。相場の状況によっては、証拠金維持率50%を大きく下回る水準でロスカットが執行される場合があります。
なお、TOSSYでは各アセットごとに証拠金維持率の計算を行っており、ロスカットもアセット単位で執行されます。
一例として、為替(FX)のアセットで証拠金維持率が50%以下になった場合は、為替(FX)のアセットのみロスカットが執行されます。為替(FX)以外の証拠金維持率が50%を超えるアセットでは、ロスカットは執行されません。
| 純資産額 | 評価損益を加味したリアルタイムの残高 |
| ポジション必要証拠金 | 保有ポジションの維持に必要な証拠金 |
| 注文必要証拠金 | 注文中の新規未約定注文に必要な証拠金 |
ロスカットルールの発動により、新規未約定注文が取り消され、証拠金維持率が50%を超えて回復した場合は、いったんロスカットは回避されます。改めて証拠金維持率が50%以下になった際は、ロスカットが執行されます。
ロスカット執行までの流れ
ロスカットの判定基準は「証拠金維持率」です。損失の拡大によって証拠金維持率が50%以下になるとロスカットが執行されます。
ロスカットが執行されるまでの流れについて、具体例を用いて解説します。
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1
取引アカウントに入金する
取引を開始するには、まずアカウントに入金します。
例:12万円を入金しました。純資産額に金額が反映されます。この時点ではポジションを保有していないため、損益やポジション必要証拠金、証拠金維持率は表示されません。
当日評価損益 0円 純資産額 120,000円 ポジション必要証拠金 0円 証拠金維持率 - % -
2
ポジションを保有する
新規注文が約定すると取引が始まります。ポジションの保有中はレート変動に伴い損益が発生します。
例:米ドル/円を140円で「数量:20,000(USD)」買いました。損益やポジション必要証拠金が表示され、証拠金維持率が自動計算されます。各項目は、レートの変動によってリアルタイムに更新されます。
当日評価損益 -40円 純資産額 119,960円 ポジション必要証拠金 111,998円 証拠金維持率 107.10 % -
3
損失が拡大し、ロスカット執行
価格の変動がお客様の予測と一致しなかった場合、損失が発生します。損失が拡大し、証拠金維持率が50%以下になったアセットではロスカットが執行されます。
例:米ドル/円のレートが3.5円下落しました。これにより、7万円の損失が発生しました。最初の入金額が12万円だったため、純資産額は5万円です。純資産額がポジション必要証拠金の半分以下になったため、証拠金維持率が50%以下となりロスカットが執行されます。
当日評価損益 -70,000円 純資産額 50,000円 ポジション必要証拠金 109,200円 証拠金維持率 証拠金維持率が50%以下になったためロスカット執行 45.79%
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4
ロスカットの執行後
保有ポジションはすべて決済され、ロスカット執行時点での純資産額が残ります。ロスカットの執行状況によっては不足金が発生する可能性があります。
例:ロスカットが執行されたため、ポジションは保有していない状態になります。アカウントには、ロスカット執行時の純資産額が残っています。
当日評価損益 0円 純資産額 50,000円 ポジション必要証拠金 0円 証拠金維持率 - %
例は「参考」として資産状況の画面を簡略化したものです。取引を行う際は実際の取引画面にある資産状況を確認し、お客様の判断でポジション管理を行ってください。
ロスカットを回避するには
ロスカットは証拠金維持率が50%以下になると執行されますので、余裕をもった資金での取引をご検討ください。
ロスカットの回避にあたり、証拠金維持率を回復するには、以下の方法があります。
取引アカウントに入金する
資金を追加で入金すると純資産額が増加するため、証拠金維持率が上昇します。
例:損失の拡大により純資産額がポジション必要証拠金を下回り、証拠金維持率が83%の状態
| 当日評価損益 | -50,000円 |
| 純資産額 | 100,000円 |
| ポジション必要証拠金 | 120,000円 |
| 証拠金維持率 | 83.33 % |
50,000円を
追加入金する
| 当日評価損益 | -50,000円 |
| 純資産額 | 150,000円 |
| ポジション必要証拠金 | 120,000円 |
| 証拠金維持率 | 125.00 % |
純資産額が増加し、証拠金維持率が125%に回復
- 証拠金自動振替設定がONの場合は、資産を必要とするアセットに自動で資金振替が行われます。
- 証拠金自動振替設定がOFFの場合は、株式のアセットに入金反映が行われます。お客様ご自身で入金が必要なアセットにTOSSY内資金振替を行ってください。
- 追加証拠金発生時および純資産額不足発生後の日次メンテナンス中に、証拠金自動振替を設定のON/OFFに関わらず行い、未解消の場合は強制的に設定をOFFにします。
保有ポジションを一部決済する
保有ポジションを一部決済するとポジション必要証拠金が減少するため、証拠金維持率が上昇します。2Lot以上のポジションを保有している場合、全部を決済せずに一部だけ決済することも可能です。
例:損失の拡大により純資産額がポジション必要証拠金を下回り、証拠金維持率が83%の状態
| 当日評価損益 | -50,000円 |
| 純資産額 | 100,000円 |
| ポジション必要証拠金 | 120,000円 |
| 証拠金維持率 | 83.33 % |
保有ポジションを
一部決済する
| 当日評価損益 | -20,000円 |
| 純資産額 | 100,000円 |
| ポジション必要証拠金 | 80,000円 |
| 証拠金維持率 | 125.00 % |
純資産額が増加し、証拠金維持率が125%に回復
ロスカットの注意点
ロスカットは証拠金維持率50%以下になった際に強制決済する仕組みですが、証拠金維持率50%での約定や、その損失額を保証するものではありません。
急激な相場変動時等には、本来のロスカット水準を大幅に下回りロスカットが執行される可能性があります。また、流動性の低下に伴い有効なレートが配信されていない場合や、ロスカットやほかの注文が殺到した場合には、ロスカットの執行に通常以上の時間を要する可能性があります。
証拠金維持率50%を大幅に下回りロスカットが執行された場合は、お預けいただいた金額以上の損失が発生することがありますので、ご注意ください。
上記の図は一例です。相場の状況によっては、証拠金維持率50%を大きく下回る水準でロスカットが執行される場合があります。
- 証拠金維持率が50%以下になったアセットでは、注文中の新規注文が取り消されます。その際、証拠金維持率が50%を超えて回復した場合は、ロスカットは執行されません。
- 証拠金維持率がロスカットラインを下回った際の新規注文の取消後は、証拠金自動振替はON/OFFの設定に関わらず行われません。
その他、ロスカットに関するよくあるご質問は以下ボタンからご確認ください。
ロスカットに関するよくあるご質問
